はじめに
* この GNU EMACS (Mule) 入門編 〜ホームページ版〜 は、日本語 GNU EMACS (Mule) 入門編 をHTML形式にし、Web上にのせたものです。
UNIXワークステーションを利用する情報科学部生にとって、 Emacs は使用頻度の高いアプリケーションのひとつである。
豊富な機能を備えながら理解しやすい操作性を持つエディタGNU Emacsは非常に使用頻度の高いなくてはならないアプリケーションの1つであるにも関わらず、Emacsは実際それほど使いこなされてはいないというのが現状である。文字の入力、カーソルの移動、ファイルの読み込み、保存などといったような基本中の基本コマンドにすら戸惑いを覚える学生も存在する。このような学生にとって、Emacsを使うことは大変困難な事である。
何故、Emacsを困難に感じるのか
Emacsはコンピュータの知識をあまり持っていない初心者にとって得体の知れないエディタであるかもしれない。「Emacsとは何ですか?」と尋ねると、ある人は「高機能なエディタだ」と言い、ある人は「作業環境の1つだ」と言い、ある人は「Lisp インタプリタだ」と言い、マニュアルを見ると聞いた事もない機能がずらりと並んでいて難解である。情報科学部の学生にとってもそれは同じで、本や講義で得られる知識では不十分な事もある。また、数多くのコマンドを1回の講義で憶えるのは学生にとって大変な労力になる。全ての学生が勤勉で、コンピュータに十分な興味を持っていれば、学ぶ事は苦にならないため、何も問題はない。しかし、人間十人十色。それぞれ得手不得手があるので憶えきれず本で調べるのも面倒になり、コンピュータに触るのも億劫になって行き、その結果、研究棟、はては大学から足が遠のいてしまう学生もいるかもしれない。そうならないためにも、誰にでもすんなり解りやすくEmacsを学べるような効果的な学習法はないかと考えた。そして「本を読むのではなく、デモ(実演)を見るのが一番」という結論に達した。
効果的な学習法
本研究では、文字情報のみでEmacsを教えるのではなく、どんなコマンドを実際にどのように入力するのか、それによってどのような事が起こるのかを明示するようなEmacsの解説ウェブページを作成した。例えば、不当に画面が割れてしまった場合、どう対処すればよいかということを、
1.割れた画面の画像
2.キーを操作する画像
3.画面が直った画像
という様に表示すれば文字情報だけの学習よりも解りやすい。また、コマンドについても英語をできるだけ近い日本語に置き換えれば、やりたい事とコマンド名が寄り結びつきやすくなる。キーバインディングにおいても、その多くが意味を持ったアルファベットで構成されている。
例えば、
Ctrl-f はカーソルを一つ前方へという意味でforward
Ctrl-b はカーソルを一つ後方へという意味でBack
また、おなじことをしようとしても操作方法が幾通りも存在する場合、より効率の良い方法にも関わらず学生にあまり使われていない操作方法、コマンドなども紹介している。
( Emacs とは )
EmacsはそもそもLisp言語のインタプリタとして誕生し、正確にはEmacsはエディタではなくLispインタプリタである。後になって、Lispプログラムを書くために必要なエディタが付け加えられ今のような姿になった。Lisp言語を勉強しようと言う人にはEmacsはとても優れた環境でありLispを理解するとEmacsの内部を触る事も簡単にできるようになる。