<<テキストの挿入と削除>>
Return ( 改行 )
テキストをタイプしたければ、単にそれをタイプするだけで構いません。目に見える ( A , 7 , * , あ , など ) は Emacs によってテキストであるとみなされ、そのまま挿入されます。行の終わりは改行文字で表され、これを入力するには <Return> をタイプします。
Emacs のほとんどのコマンドは、繰り返しの回数を与えることが出来ます。このことは、文字の挿入についても当てはまります。
例えば、 C-u 8 * と入力すれば、 ******** と言うふうに、* の挿入が8回繰り返されます。
C-o ( 行の挿入 )
二つの行の間に空白行を作りたい場合には、二番目の行の先頭に行き、 C-o を入力します。
Delete ( 削除 )
直前に入力した文字を削除するには、 <Delete> を入力します。 <Delete> は、キーボードで 「Delete」 と書いてあるキーを押して入力します。 「Delete」 の代わりに 「Rubout」 と書いてあるかも知れません。より一般的には <Delete> は、現在カーソルのある位置の直前の文字を削除します。
C-d
カーソルとかぶっている文字を削除する。
ESC <Delete>
カーソルの直前の文字を削除する。
ESC d
カーソル位置以降にある単語を削除する。
C-k
カーソル位置から行末までを削除する。
何かを削除した後で、それを元に戻したくなるときがあります。 Emacs は、一文字よりも大きい単位で削除を行ったときには、削除した内容を保存しておきます。元に戻すには、 C-y を使います。注意したいのは、削除を行った場所だけでなく、どこにでも出来ることです。 C-y は、保存されたテキストを現在カーソルのある場所に挿入するためのコマンドですから、これを使ってテキストの移動を行うことが出来ます。
C-y
一文字単位以上で削除したものを、カーソルのある場所に挿入する。
<<注意>>
削除を行うコマンドには " Delete " コマンドと、 " Kill " コマンドとがあります。 " kill " コマンドでは削除されたものは保存されますが、 " Delete " コマンドでは保存されません。ただし、繰り返し回数が与えられると、保存されます。