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戦争記念物アーカイブ
北海道
HOKKAIDO
根室空襲犠牲者慰霊碑
写真
概要
建立年月日:2015年8月15日
建立者:根室市
規模:碑石本体 高さ62㎝・横104㎝・奥行き68㎝
碑石台座左 高さ35㎝・横25㎝・奥行き92㎝
碑石台座右 高さ35㎝・横25㎝・奥行き92㎝
説明碑本体 高さ106㎝・横58㎝+80㎝+58㎝・奥行き15㎝
添碑本体 高さ30㎝・横88㎝・奥行き75㎝
台座 高さ21㎝・横390㎝・奥行き145㎝
土台 高さ6㎝・横390㎝・奥行き228㎝
2021年8月20日調査
碑面
(碑石正面)恒久の
平和を願って
(碑石裏面) 北海道根室高等学校
書道部 書
(説明碑正面)根室空襲
根室市(当時、根室町)は、一九四五年(昭和
二十年)七月十四日、十五日の二日間、アメリカ
海軍機動部隊による空襲を受けました。
特に、十五日は、午前五時から午後四時半まで
の約十一時間、アメリカ軍思料によると、全町に
わたり延一〇五機による空襲が行われ、五〇〇ポ
ンド爆弾九三発、ロケット弾七八発、その他機銃
掃射などがありました。
これにより、午前七時頃には、市街各所より火
災が発生し、夕方まで市街地の約八割の地域を延
〔空襲を受ける根室の市街地の絵〕
焼し続け一面焦土とかし、花咲国民学校や町立根
室病院など多くの施設が焼失し、市街地の大部分
が灰燼に帰しました。また、現在の北方領土に向
かうため港内には多くの船舶が在港しており、浦
河丸や東裕丸をはじめ、輸送艇など海上において
も大きな被害がありました。
根室空襲研究会の調べによると、根室空襲によ
る陸上・海上の被害者は三五五人にのぼり、確認
の取れない海上における不明者三九人を含めると
四〇〇人に迫る筆舌につくせぬ悲惨な被害を受け
ました。
(説明碑裏面) 根室空襲犠牲者
朝日町 赤前 美津 朝日町 早坂 徹 千島町 平田 勝昭
〃 赤前 謙 〃 三浦 勇 常盤町 大橋 ツル
〃 赤前ハルミ 〃 三浦恵美子 鳴海町 浅野 玲子
〃 赤前 愛子 〃 水浦 セキ 〃 石川 与吉
〃 赤前 俊雄 〃 水浦美智子 〃 石川 ミヨ
〃 足立善太郎 〃 水浦 清安 〃 石川 實
〃 足立 ユキ 有磯町 熊谷 第二 〃 石川 義政
〃 足立 愛 〃 田邑上六兵衛 〃 伊藤 正弘
〃 足立 正 〃 西田 春吉 〃 今村 きよ
〃 足立 ヤエ 梅ヶ根町平木 キヨ 〃 今村 静子
〃 足立 静 〃 平木 和子 〃 上野栄太郎
〃 金谷 恵尾 清隆町 佐藤 政吉 〃 上野 ゆき
〃 小泉 与八 〃 守 ナカ 〃 上松 テル
〃 駒 トク 汐見町 葛西アグリ 〃 梅津 つい
〃 佐藤 貞子 宝町 宮腰 庄一 〃 梅津 君子
〃 須波 フク 千島町 田辺 田作 〃 梅津 光男
〃 高谷 勝之 〃 田辺 よし 〃 梅津 隆
〃 富山清次郎 〃 長南 稲吉 〃 江渡つる乃
〃 早坂 勝代 〃 長南 清 〃 金本 順伊
〃 早坂 孝 〃 平田 きみ 〃 北室 スミ
鳴海町 熊谷 節子 鳴海町 善野 ミツ
〃 腰 静江 〃 高橋 ヨキ
〃 越川 トシ 〃 田中 邦子
〃 越川 真之 〃 田中 達夫
〃 小林 つな 〃 谷藤 ミキ
〃 佐々木三郎 〃 谷藤 静江
〃 佐々木スガ 〃 谷藤 欣哉
〃 佐々木綾子 〃 玉木つるよ
〃 佐々木美津子 〃 寺島 つよ
〃 佐藤 はる 〃 富坂 トメ
〃 佐藤 トシ 〃 中陳 ふじ
〃 佐藤栄太郎 〃 仲野 朝
〃 沢里依佐子 〃 仲野 栄子
〃 沢里 義一 〃 仲野 愛子
〃 沢里 麗子 〃 仲野 徳雄
〃 清水 博子 〃 仲野 洋子
〃 清水貴美子 〃 西尾 福二
〃 清水 良治 〃 西尾 スミ
〃 清水 健治 〃 西田 仁太郎
〃 清水 祥子 〃 橋谷 春子
鳴海町 羽田野 護 花咲町 仲崎 歌子 松ヶ枝町 佐藤 アイ
〃 浜岡 さよ 〃 舟木 フス 〃 沢田 ハツ
〃 早坂としの 〃 宮本 ます 〃 沢田 正一
〃 福井 ミヨ 平内町 泉 才太郎 〃 沢村チエ子
〃 福地 ミヨ 〃 追杉真佐子 〃 竹田コハル
〃 福地 隆義 〃 大町 シゲ 〃 千葉 和助
〃 星野 柏実 〃 大町美和子 〃 千葉 タケ
〃 星野 相玉 〃 照井 トメ 〃 千葉 ヨミ
〃 星野 豊子 〃 奈良長太郎 〃 千葉 和義
〃 松本 チヨ 〃 本多 龍蔵 〃 辻 仙松
〃 松宮 つよ 〃 宮本貴美子 〃 中川 キヌ
〃 万年 タカ 〃 宮本 光子 〃 増田 正司
〃 万年 道明 〃 宮本 美津 〃 三浦シナイ
〃 万年 正子 本町 小倉常次郎 〃 渡辺 セツ
〃 室谷 徳松 〃 織笠 順子 〃 渡辺 陽子
〃 室谷 イソ 〃 小谷木正己 松本町 石沢久太郎
〃 森 節子 〃 佐々木きの 〃 佐藤 ハル
〃 山口 はつ 〃 中川 幸造 緑町 石黒喜三郎
〃 山田 早苗 〃 正木 智策 〃 煙井太郎一
〃 吉田 浩一 〃 山本 馨 〃 照井 ヨシ
〃 吉田 ふて 〃 吉田 イヨ 弥栄町 中山 ミサ
〃 吉野 好一 松ヶ枝町飯川 実 〃 米田ヨシエ
〃 渡辺 ツナ 〃 菊池鉄五郎 〃 米田 紀子
〃 渡辺 敬 〃 菊池タケノ 歯舞 浦崎 源作
花咲町 小野 ハナ 〃 菊池 栄子 珸瑤琩 魚谷菊次郎
〃 小野 朗 〃 菊池 一枝 厚岸 平野 慶助
〃 小野 智子 〃 菊池 二枝 沖根辺 檜森 いし
〃 小野 富子 〃 斉藤サツエ 厚岸 鈴木サツエ
〃 苅部 等江 〃 斉藤 順子 〃 高野 義雄
〃 苅部 文弘 〃 斉藤 勝紀 長万部 渡辺幸三郎
〃 苅部 嘉 〃 斉藤志津子 択捉島 三宅川浅太郎
〃 佐々 キノ 〃 坂下 豊
〃 武田 梅 〃 坂下 勝子
〃 辻本 ひよ 〃 坂下 トシ
〃 中久喜し江 〃 坂下 芳夫
〃 仲崎 ツタ 〃 佐々木イソ
浦河丸犠牲者 青森県 高田 茂松
〃 高橋 五郎
函館市 松原 武 〃 高橋 ノブ
長万部 吉村 竹一 〃 高橋 ナヨ
黒松内 酒本 福松 〃 滝沢 リワ
積丹 三上 喜六 〃 滝田末太郎
青森県 赤坂与右衛門 〃 立崎市之助
〃 浅利 金作 〃 田中幸三郎
〃 阿部 猛 〃 永井市太郎
〃 磯谷 フミ 〃 西尾七五郎
〃 一戸 浅吉 〃 沼山仁太郎
〃 井上初太郎 〃 野口 鉄男
〃 入江 ヤエ 〃 野田 定吉
〃 宇都宮長助 〃 野村 ハツ
〃 小川原馬蔵 〃 早坂 シガ
〃 小川定次郎 〃 早坂キクエ
〃 小野弥太郎 〃 吹越勘四郎
〃 小原 タキ 〃 吹越与太郎
〃 小原キクエ 〃 福士正次郎
〃 乙部市之助 〃 本間与太郎
〃 乙部 長吉 〃 三川 嘉助
〃 乙部 長一 〃 向井 鶴蔵
〃 角浜 リヨ 岩手県 工藤松太郎
〃 川崎 政雄 〃 佐藤 孝逸
〃 北山 弥助 〃 高橋 要作
〃 木村 惣助 〃 渡辺 三蔵
〃 久保田勝太郎 秋田県 今野長太郎
〃 甲地清之助 〃 斉藤 兼治
〃 駒沢八太郎 〃 斉藤 清蔵
〃 桜井仁太郎 〃 仙波 春治
〃 桜井ヨシ子 〃 畠山利一郎
〃 佐々木喜一 〃 山崎寅之助
〃 佐藤 源吉 山形県 板垣チヨエ
〃 須藤 吾助 〃 伊藤トモエ
〃 瀬川 斧松 〃 伊藤 藤作
〃 瀬川仁太郎 〃 伊藤 亀吉
山形県 伊藤 勝江 山形県 淀川与一郎 鹿児島県 出口 一
〃 伊藤 市治 〃 渡辺 光子 広島県 小川 半
〃 大戸 豊 択捉島 赤川 スズ 熊本県 中田 庵
〃 小関善三郎 〃 赤川 安司 福岡県 和田 正光
〃 小関 藤吉 〃 赤川 鉄司 大分件 竹内 光義
〃 加藤 美歳 〃 赤川 能子 熊本県 馬場 照秋
〃 工藤 喜助 〃 赤川美枝子 留辺蘂 金井 浩
〃 黒沢 秋雄 〃 岩間 サヨ 埼玉県 高崎 秀吉
〃 小松ハルエ 〃 小野田富勝 福井県 前川 義雄
〃 斉藤 仁作 〃 佐藤 竹雄 沖縄県 興儀 重蔵
〃 斉藤卯之吉 〃 山本勝四郎 福岡県 日高 泰二
〃 鈴木 一郎 函館市 瀬戸 弘通 札幌市 中村 信語
〃 高野 高明 鹿児島県泉 先吉 福井県 富永 健吉
〃 高橋 虎吉 八戸市 前田仁太郎 三重県 市川小三郎
〃 高橋 助治 宜蘭市 鈴木 庄三 兵庫県 前田富三郎
〃 中林清四郎 小樽市 本間 貞一 福岡県 三原半次郎
〃 早坂キチヨ 福岡県 山田 一郎
〃 早坂ミサノ 東裕丸犠牲者 石川県 山本 国男
〃 本田 了真 三重県 松崎 仁作 台湾 王 炎労
〃 真木ハルエ 神奈川県 木沢 清寿 兵庫県 辻井 司郎
〃 安仲青太郎 京都府 松山 定雄 山口県 杉山 清
広島県 壇上 二郎 住所地不明者
大分県 高倉 辰見 伊藤 安治
岩手県 藤沢万次郎 山田
新得 坂本 正夫 鴨藤
上士幌 前坂 武雄 財間 正
和寒 宍戸 義雄 福田 市松
兵庫県 宮沢 東三 田辺 現治
山形県 遠藤 鉄郎 林 幸太郎
岩手県 大下岩太郎 木原 栄六
福井県 貝淵 重界 高倉 清人
泊村 沢田 秀一 石黒惣太郎
東京都 山崎 喜久 氏名不詳者
宮城県 鎌田豊之助 遺体 三十〓(※八と九が重なっている)体
この刻銘は「根室空襲犠牲者を記
す会」に寄せられた浄財によるも
のです。
根室空襲研究会の調査によって、
平成二十七年四月三十日迄に氏名
が判明した方を記録しています。
根室空襲研究会
(添碑)
戦後すでに70年の歳月が流れ、戦争と空襲の記憶も風化
されようとしております。今日の平和と繁栄は、先人の尊い
犠牲とご努力によって築かれた物であることを忘れてはな
りません。そして数多くの根室空襲で犠牲になられた方々に
対して、心から追悼申し上げますとともに、戦争により引き
起こされた悲惨さと苦しみの真実、そして平和の尊さ後世
に語り継いでいかなければなりません。
この節目の年にあたり、戦争の犠牲となられた方々のご冥
福をお祈りするとともに、私達は改めて戦争のない恒久の平
和を願い、「根室市平和祈念の碑」を建立いたします。
平成二十七年八月十五日
根室市長 長谷川俊輔
所在地
北海道根室市朝日町1丁目 鳴海公園内
地図
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戦争記念物アーカイブについて
「戦争記念物」について
研究成果
中京大学 社会科学研究所
〒466-8666
名古屋市昭和区八事本町101-2