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記憶のアーカイブ(ウクライナ)


戦争の一年半:ハルキウ市の再生への歩み

2023年9月、教養教育研究院ペトリシェヴァ・ニーナ教授は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻開始から1年半を迎えたハルキウ市における調査を実施しました。報告資料はこちらから→報告資料(PDF)


                   (写真は、ミサイルによって破壊された建物の破片で作られた花壇)

現地の映像


  ヨーロッパで一番大きかったマンション街は、
2022年の冬から夏にかけてひどい空襲を受けた。
主な襲撃が夜から朝まで行われて、
一般市民の死者や怪我人が多かった。
現在も建物の解体が終わっていない。
窓にパーチクルボードがガラスの代わりに入っている。
2022年の秋まで人々が住んでいた。
  マンションに住んでいた人々が料理を作ったオーブン。
マンションにガス・電気・水・暖房がなかった。
家庭毎の焚火が無人機(熱と火を探知)による空襲の的だったため、
マンションの住民全員がこの暖炉を使って共同で料理を作った。
2022年の秋から全員が避難所等に移動ができた。
  入口に記した 「Люди」 は「人々」という意味で、
通りがかった人々は、このサインから建物にはまだ人が住んでいると認識し、
ミサイル等が複数の建物に着弾した際にはこの建物が優先的に救助される。
  共同ガレージ。
戦争の前に ミドルクラスのウクライナ人が一台の車を15年以上使っていた。
一家族に車一台が普通だった。
  2023年の夏。
チェコの針鼠が道の横に移動され(完全に取り除かれてはいない)、
車の台数が戦前の半分ぐらいに戻っている。
  左側にある黄色い建物が学校だ(小から高まで)。
ハルキウやハルキウ州にものすごくたくさんの学校が同じ状態かよりひどいか。
上記のスライドの「戦場に近い」地域に全ての学校がオンライン教育のみ行う。
一方、空襲警報の時にWiFiが付かない、
有線LANの線がいつやぶれてもおかしくない。






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