中京大学法学部生と中京大学法学部への進学を考えている人へ
こんにちは(あるいは,はじめまして)。京俊介と申します。中京大学法学部で政治学を担当しています。どんな人間かについては,C.V.(履歴書)のページあるいは自己紹介(より個人的なことがら)のページをご覧ください。
ここでは中京大学法学部生と中京大学法学部への進学を考えている人たちに向けて,中京大学法学部で学べる政治学について紹介します。
法学部って法律だけを学ぶところ?
法学部は「法律について学ぶところ」というイメージがあるかもしれません。実際それはその通りなのですが,同時に政治についても学ぶことができるところでもあります。「政治に興味があるけど中京大学法学部には法律学科しかないから別の大学を志望しよう」といった勘違いはしないでくださいね。ちなみに高校時代の私はそういった類の勘違いをしており,「法学科」では政治を勉強できるけど,「法律学科」では政治を勉強できないと勝手に思い込んでいました。
政治学ってどんな学問?
さて,政治学=「政治について学ぶ」というと,政治家になるために直接役立つ勉強をするのだと思うかもしれません。もちろん政治学が政治家にとって全く役に立たないというわけではありませんが,中京大学法学部で私が政治学を教える際の主たる目的は,現代の政治・行政において何がどのように起こっているのか,そしてそれはなぜ起こっているのかを理解すること,です。つまり,政治家をはじめとする政治に関わる人たちが何をしているのか,なぜそれをしているのかを理解することです。なので,有権者としての立場から政治を担っていく(なかには政治家になる人もいるかもしれませんが)皆さんにとってこそ役立つものであるといえます。
中京大学法学部では政治学をどのようにして勉強できるの?
中京大学法学部の学生には,大人数向けの講義科目および少人数向けの演習(ゼミ)科目での勉強を通じて上記の目的を達成できるよう配慮しています。
京担当の講義
私が主として担当している講義科目の概要は以下のとおりです。
- 政治学入門…政治学という学問の「ものの見方」を初歩から学んでいきます。
- 行政学…現代の行政の制度と実態を理解するために,行政学の体系的な知識を修得していきます。
- 政治過程論…現代の政治の動きを理解するために,政治過程論の体系的な知識を修得していきます。
- 先端研究講義II-6(政治学2)…私たちの生活に身近な地方自治の実態を理解するために,地方政治・行政を対象とする政治学・行政学の体系的な知識を修得していきます。
京担当の演習(ゼミ)
法学部の演習(ゼミ)は一般的には3年次以降に開講されることが多いですが,中京大学法学部ではゼミによる教育効果を重視し,1年次から開講しています。専門的な内容は3年次以降に開講されている専門演習I・IIで扱われますが,その準備段階として,1年次に入門演習,2年次に基本演習が開講されています。私が担当しているゼミの概要は以下のとおりです。
- 入門演習(1年生ゼミ)…政治や法律について専門的に勉強する準備段階として,資料やデータの適切な読み方,論理的な文章の書き方,伝わりやすいプレゼンテーションの仕方を,学生同士で議論しながら理解します。
- 基本演習(2年生ゼミ)…日本の政治・行政についての基本的なテキストを読み,学生同士で議論して理解を深めていきます。秋学期には学生に関心に合わせて年度ごとに様々な活動をしています(過去に実施した具体的な活動についてはゼミ活動のページを参照してください)。
- 専門演習I(3年生ゼミ)…日本の政治・行政についてのより専門的なテキストを読んだうえで,日本の政治・行政について(場合によっては外国の政治・行政についても),学生同士で議論しながら詳しく理解していきます。東海地区の多数の大学の行政学系のゼミが参加する合同ゼミにも毎年参加しています(詳しくはゼミ活動のページを参照してください)。
- 専門演習II(4年生ゼミ)…ゼミ内である程度興味・関心を共有する学生同士でグループを組み,あるいは単独で,独自に日本の政治・行政に関する調査・研究を行い,その成果をゼミ内外で発表をします。調査・研究をより効率的に進めるためにゼミ合宿も行います。卒業論文執筆予定者(希望者のみ)には,研究進捗状況について報告してもらうこともあります。
上の紹介を読むと,堅苦しくて真面目すぎて難しい内容だと思って敬遠してしまうかもしれません。もちろん,勉強するときは真面目に勉強しますし,時には難しい内容にも取り組みますが,実際のゼミの雰囲気はそれほど堅苦しくなく,多くの学生が楽しく参加しています。
4年生のゼミでは,グループまたは個人で研究を行っていますが,そのテーマは多岐にわたります。テーマには「現代日本社会の問題」であるという制約以外,一切の制約を設けていません。現代社会の問題であれば,ほぼ必ず政治・行政が関わってきますので,本ゼミで扱う対象となります。参考までに,過去の卒業生たちが取り組んできたテーマを以下にあげておきます。
- 政治・行政の仕組み…ネット選挙,(特に若者の)投票率,内閣および政党の支持率,地方自治体の財政,二元代表制,道州制,指定管理者制度,ふるさと納税,道路公団民営化,国会議員記章 など
- 社会における問題と政策課題…TPP,少子化,女性の社会進出,若者の○○離れ,外国人移民(多文化共生,外国人技能実習制度),子育て・結婚支援,高齢化社会への対応(年金制度,高齢者福祉,過疎地域の交通,老後のための資産形成),犯罪被害者支援,精神障害者の社会的隔離,原発誘致,震災復興,防衛政策,青少年条例,教育(ゆとり教育,小学校の英語教育,いじめ自死),犬の殺処分,インバウンド対応(観光振興,民泊規制,世界遺産登録),マイナンバー制度,コロナウィルス対応,ごみ処理,鉄道の廃止,著作権をめぐる問題(二次創作,生成AI) など
また,ゼミではどんなことをやっているか,どんな雰囲気なのかを,実際に受講した学生が次年度もゼミを継続して受講するために提出した書類に書いたコメントによって紹介します(掲載許可をくれた学生さんたち,どうもありがとう。趣旨を変えない程度での補足・修正をしています。また,下線は私が引いています)。
まずはゼミの内容,特に扱うテーマについて。
【1年生ゼミ】
- 他人の情報を鵜呑みにしなくなり自ら考えたりするようになり,以前の自分と変わることができました。(2014年度1年生ゼミ・Iさん)
- 春学期に学んだ統計に関する知識は,普段のテレビや記事を見る中で自分の視野をかなり変えており,新しいものの見方が生まれたと感じます。(2014年度1年生ゼミ・Oさん)
- 高校生までのような知識だけの受動的なものでなく,より能動的な学修をすることができたし,政治学のみならず法学部の全科目で必要になってくる,問題の本質を見極めてそれに対しての知識を得て実践していくような論理的な思考を身につけていくことができたと感じています。(2015年度1年生ゼミ・Kさん)
- 初心者でも分かる本から入り,所々に私たちになかった視点を与えていただき,半年でものの見方を学ぶことができました。(2015年度1年生ゼミ・Hさん)
- 京ゼミでは他ゼミの友だちに驚かれるくらい本を読みました。自分では買わないような内容の新書を読み,さらに議論もできるとても貴重な機会だったと思っています。(2017年度1年生ゼミ・Oさん)
- 京ゼミは他のゼミに比べて課題の量がとても多く,大変であると言われています。しかし,大変であると言われている京ゼミで過ごしているうちに自分自身の成長を感じることができました。(2017年度1年生ゼミ・Fさん)
- 1年次のゼミを通じて文献を読み,さらに要約することで,その趣旨をとらえられるように整理しながら考えて読むことを意識するようになり,講義や日常のコミュニケーションにおいても話の軸が理解しやすくなったと成長を感じることができました。(2017年度1年生ゼミ・Oさん)
- 自分の考え方の根拠となっているものはどういったものなのか,その根拠となっているものが調査結果等の場合,それは誰がどのような方法で調査をしたのか,客観的に見てその調査は信頼できるものなのか,といったことまで自分で調べるようになりました。(2017年度1年生ゼミ・Wさん)
- 高校までの学習では自分で物事を考え,文章を書くといった勉強はあまりしてこなかったため,大学生になって自分で書いた文章の評価を言葉にしてもらうことができたのは,とてもよい経験になりました。(2018年度1年生ゼミ・Mさん)
- 自分の私生活の中でも,テレビを見る時や,新聞を読む時,電車の吊り広告を見たときなどに書かれていることをただ受動的に受け入れるだけでなく,自分で考える力がついたと実感できるようになりました。(2018年度1年生ゼミ・Mさん)
- 文献講読をして疑問点に対して議論をする,1回の授業のうち1回は発言するなど,1冊の本の数ページに対しこれだけ考えることはめったになく,本を読むということに難しさを感じとても面白く感じています。(2018年度1年生ゼミ・Hさん)
- 京ゼミで,大学での勉強のしかたや,レポートの書き方などを学ぶことができました。特に夏休み後のレポート発表では,今の自分のレポートのどこを直すべきなのかということについて学ぶことができ,以降レポートを書くたびにそのことを意識しながら書くことで,レポートの書き方の間違いが減った気がします。(2021年度1年生ゼミ・Oさん)
- 京ゼミでは他のゼミより多くの本を読むことが出来ると思いました。また,今現在の検索ツールはインターネットが手軽で簡単ですが,本にはネットで検索するだけでは手に入れることができない貴重な情報が詰まっていることを京ゼミを通して改めて実感しました。(2021年度1年生ゼミ・Wさん)
- 1年ゼミの最初の発表で本の要約の意味も分かってない自分に対して注意していただき,当時は自分を否定されているような感覚に陥ってしまいましたが,その経験を糧に夏休み,後期と発表をしていく中で自分の課題を解決した結果,2年生で別のゼミに入った時に周りの学生に比べ成長している事に気付き,京ゼミでの経験はすごくためになったと感じました。(2021年度1年生ゼミ・Uさん)
- NEW統計の本や資料の読み解き方の本など,自分1人では難しくて内容を理解しきれない本を,他の人が分かりやすくまとめてくれたレポートの発表を聴いたり京先生に補足説明していただいたりして読み込んでいく事が出来たので,とても身になるゼミナールでした。(2023年度1年生ゼミ・Kさん)
- NEW普段から意見を求められる場面でも,短い時間で考えて自分の考えを言うということができるようになりました。自分の考えを上手く言葉で表すことができたときは,とても達成感を感じられました。そして,人と討論することが楽しいと感じるようになりました。(2023年度1年生ゼミ・Kさん)
【2~3年生ゼミ】
- 自分達の興味・関心のあるテーマについての書籍を用いて演習を進めていくので,発表者のプレゼンを聞く意識ができるし,議論や意見の発言がやりやすく,時には笑いのあるいい雰囲気で演習ができます。(2012年度3年生ゼミ・Aさん)
- 普段の生活からいつもとは少し違った視点で物事を考え,誰もが当たり前だと思い込んで気に留めないようなことにあえてスポットをあて,「本当にそうなのか?」と考えることなどをやってきました。それは自分にとってはとても新鮮な考え方で,考えていき,新しい答えが出てくると「なるほどな」と思えて,考えることが楽しくなりました。(2012年度2年生ゼミ・Sさん)
- ニュースなどから受ける漠然としたイメージで政治について知っているようなつもりになっていましたが,ゼミを通して「そもそもどうしてこの問題があるのだろう」といった疑問をもつようになりました。そして,「なぜ今こうなっているのか」が分かっていないにも関わらず,その良し悪しを問うことはできないのではないかということに気がつきました。改めてニュースなどで取り上げられる問題を見てみると,簡単に決められないことが多く,色々な視点から物事を考えることがいかに必要かを感じました。(2011年度2年生ゼミ・Hさん)
- ゼミの直接的な内容以外にも「レジュメ作成・レポートの書き方」について教えていただけたことも非常に参考になりました。今まではあまり「読み手」について考えたことはありませんでしたが,「いかにわかりやすく伝えるか」ということの重要さに気付くことができました。(2013年度2年生ゼミ・Mさん)
- このところずっと本離れをしていたのですが,この演習でテキストを読んで,本を読むということの大切さと楽しさを改めて感じて,この演習の中以外でも積極的に本を読み始められるようになりました。(2013年度2年生ゼミ・Oさん)
- この2年間で相当数の論文・著書に触れ,ゼミに入る前と比較するとかなり硬い文章に対する免疫も付いてきたように感じます。(2014年度3年生ゼミ・Sさん)
- 様々な文献の講読によって知識が深まるだけでなく,選挙や地方等毎回のテーマ毎に当事者の立場になって考える事で,今までにはなかった視点が生まれる為,問題点や論点において多角的に見る・考える事が大切であり,それが「政治」なのではないかと学びました。(2014年度3年生ゼミ・Nさん)
- 他大学合同ゼミでは,ただお互いに発表をし合うだけでなく,相手の大学の班と協力し,短時間で意見をすり合わせて発表を作り直すという,なかなかできない経験をさせて頂きました。相手の優れたプレゼン技術を学んだり,交流ができたりと,とても得難い経験ができました。(2014年度3年生ゼミ・Oさん)
- これまではニュースなどを見ていても全然意味がわからなかったりして親に聞いたりすることが多かったのですが,現在では逆に親に説明することもできるようになったし,その内容がわからなかったとしてもその場ですぐ調べたりするようになりました。(2015年度2年生ゼミ・Aさん)
- ゼミを通して知らなかったことをしっかり理解し,自分の知識とすることによって,ニュースや新聞を読んだ際,「これってどういうことだろう」などと疑問に思うことが増えました。またゼミで得た知識により,理解をより深められるようになり,スムーズに読めるようにもなりました。(2015年度2年生ゼミ・Aさん)
- 僕は興味があった野党の議事妨害についてレポートを書きましたが,レポートのために議事妨害について色々と調べるのが楽しいと感じました。国会中継もわくわくしながら見ましたが,意欲的に国会中継を長時間見るのも初めてなのに楽しさを感じるなんて,このゼミを受ける前には想像できませんでした。(2015年度2年生ゼミ・Oさん)
- 私は政治学が苦手で興味もありませんでした。最初は嫌々文献講読を行っていましたが,深掘りしていくと政治学について少しずつ理解できるようになり,楽しいと感じるようになりました。(2017年度2年生ゼミ・Mさん)
- 私は公務員講座を受講しており,そこでも京ゼミで学んだことが役立っています。政治学はもちろん,憲法や行政法など,学んでみる前には気づかなかった政治とのつながりを知り,政治学という学問は多くの分野と関連があると知ったことで,政治学に対する興味・関心はより深まりました。(2017年度3年生ゼミ・Kさん)
- 合同ゼミや合宿を通じて政治の知識がつき,それもただ知識がつくのではなく,深く文献を読み込み,またそれの解決策などを2ヶ月に及ぶ期間で調べるため,時間がたった後も覚えておくことができています。(2017年度3年生ゼミ・Yさん)
- 京ゼミで政治学を学ぶようになってから,今まで無関心であった選挙についてのニュースや社会問題について興味を持てるようになり,またそれらの原因について自分で考える力もつきました。(2017年度3年生ゼミ・Yさん)
- 京ゼミでの活動や京先生の講義を履修する中で,少しずつ政治学における基本的なものの見方や考え方が身についてきたように感じます。というのも,以前よりもニュースや報道の情報を鵜呑みにするのではなく,多様な視点や批判的な視点から見られるようになったり,論理的に考えられるようになってきたからです。(2022年2年生ゼミ・Yさん)
- 私は2年生からこのゼミを受講して,多角的な視点で物事を見ることの大切さを学ぶことができました。すべての物事は様々なものが複雑に絡んでいるため,一方的な視点からみて物事を語ることが危険であることや,多角的に物事を見ることによって新たな解決の糸口が見つかる可能性があることを,国政や地方政治の文献講読や合同ゼミでの発表準備で学び,それをニュースを見るときなどで意識的に行うことを身につけることができました。(2022年度3年生ゼミ・Kさん)
- インターンでのグループワークの際に,比較的チームを引っ張る役割をすることが多く,ゼミで身につけた力を実感しました。(2022年度3年生ゼミ・Tさん)
- 京ゼミではインプットとアウトプットの両方を実践できます。活発な議論が行われ,各人が主体的に自己の考えを述べることができる環境であるため,質の高い知見の共有が可能です。知識が無くても,仲間の意見から知ることができます。知識があれば,それを出すことで,仲間と共有できます。出てきた知見の中からさらに考え,新たな知見を得ることができます。主体的に取り組む者ほど,得る物が大きいゼミです。(2022年3年生ゼミ・Nさん)
- 私は一年次,二年次,三年次すべて異なる先生のゼミを転々としてきましたが,三年次に所属した京ゼミは分野として最も取り扱う範囲が広く,政治学と聞いてイメージしていた枠を大きく超えた学問であると認識を改めました。以前は政治学と聞いて国会や政治家を専門に研究する学問であるとイメージしていましたが,行政との関連,そこから派生した民間企業や市井との関わり,社会問題との関連など,政治学という学問分野の懐の深さに驚くと同時に強く惹かれるようになりました。一年間,京ゼミで学んで役に立ったこととして就活が例に挙げられます。私は今まで個別の企業や業界にしか目を向けてこなかったのですが,企業や業界同士がどのように社会や政府と関わっているのか,社会問題に対してどのように取り組んでいるのか,私たちの暮らしとの関連はどこにあるのか,関心をネットワークのように広げられるようになり,自ら視野を狭めることなく業界研究を行うことが出来ているのではないかと自己評価しています。(2022年度3年生ゼミ・Hさん)
- NEW今年度のゼミでは,一冊の書籍をPowerPointにまとめ,説明をするという活動をしました。この活動はとても苦労し,いかに本を読んだことのない人に伝えるか,あれもこれも説明したいという取捨選択の難しさ,見やすいデザイン作りなど大学生にとって必要不可欠なスキルを向上させることができました。(2023年度2年生ゼミ・Oさん)
- NEW学生主体のディスカッションで発言するために積極的に話を聞き,自分の中で消化して新しい考えを出すことができています。そして不備があった時に京先生からのフィードバックをすぐに得られることで,間違いも新しい学びへと直結させられています。(2023年度2年生ゼミ・Yさん)
- NEW〔京ゼミを志望したのは〕文献のまとめによりプレゼンテーション能力や要約力が鍛えられ,就職活動や就職後にも生かせるスキルが得られるという理由もあります。OBの方とのお話でも京ゼミで鍛えられたとの発言があり,ゼミ内で求められるプレゼンの完成度やその過程で鍛えられるスキルに将来性や汎用性が高いため,やや過密なスケジュールでもやり通したいという意欲がわき,継続的な努力が可能でした。そのため,就活でスケジュールや精神的に厳しい場面でも継続し乗り越えられると考えています。(2023年度3年生ゼミ・Wさん)
【合同ゼミ】
- NEW私が京ゼミで最も印象に残ったのは合同ゼミです。中京大学以外の同学年の学生と話し合う事で自分の実力を測れ,とても刺激になりました。(2023年度3年生ゼミ・Uさん)
- NEW合同ゼミでは自分の力が他の学校の学生の中でも通用するということが分かり自信になった一方で,他の学校の学生でこの人には勝てないなと思うような方もいて,自分ももっと力をつけなければいけないなと気を引き締める機会になりました。(2023年度3年生ゼミ・Uさん)
- NEW3年次に行われる合同ゼミは,他のゼミに所属している友人に聞いても驚かれることが多く,他大学の学生と交流する京ゼミならではの貴重な機会だと思います。合同ゼミでは,同じ問題について考える他大学の学生の視点や発表全体を通して刺激を受け,新しい視点や思考,パワーポイントや主張の魅せ方に触れることができました。これらの刺激から,自分自身の長所や短所を発見でき,成長に繋がるヒントが多く得られました。また,大学生活を送る中で,大勢の人の前に立ち,プレゼンテーションをすることは滅多にないため,社会に出る前の非常に良い経験となりました。(2023年度3年生ゼミ・Wさん)
次に,ゼミでの報告や議論の進め方について。
- 2年生の時このゼミを受講して感じたことは,ディベートと議論は違うということでした。賛成・反対という一方的な見方ではなく,多角的に物事を見て分析し議論することはとても難しかったです。しかし少しずつ一つの問題について議論していき,様々な意見が出て議論が深まっていくのはとても興味深かったです。(2011年度2年生ゼミ・Kさん)
- 先生のゼミでは,政治的知識だけでなく,自分の考えを発表する力も養えると思います。2年の頃は初めてゼミに所属したということもあって,発表の緊張で言いたいことを上手く表現できず,ゼミ中に1回発言するのがやっとでした。それが今では2回目以降も発言しようとする自分を実感できています。先生は「普段やっていることが,いざという時に出る」と言われましたが,ゼミでやっていることは就職試験の面接で生きると思います。(2012年度3年生ゼミ・Hさん)
- 内容報告の際にはよく考えながら文献を読む,論点を見抜く,分かりやすいレジュメを作る等さまざまな点に気を付けるので,大変ためになるものであったと思います。(2013年度1年生ゼミ・Wさん)
- 2年生からが初めてのゼミだったのですが,他の人の報告の仕方を見ていくなどして,だんだん人前でも緊張せずに報告や発表ができるようになってきました。(2014年度2年生ゼミ・Yさん)
- 京ゼミでは「1人1回必ず発言する」という原則があります。自分の意見を相手に伝えることが苦手な私にとっては少し大変でしたが,この原則があったことにより積極性や行動力を身につけることができました。(2015年度2年生ゼミ・Aさん)
- 少人数のグループワークはとても楽しく,友達とあーでもないこーでもないと議論し,知識をより身につけるために色んな文献で調べたりすることにより,自分たちが中心になってプレゼンするのだという気持ちになり,ほどよい緊張感をもつことができるのがよいなと思います。(2015年度2年生ゼミ・Iさん)
- 報告の際は今まで経験がなかったので不安でしたが,直すべき点はしっかりと指摘してくださるので,やっていくごとに少しずつ改善できるようにもなって,自分のスキルアップにもなっていくな,と感じました。(2015年度2年生ゼミ・Uさん)
- 京ゼミに参加して,私の会話力が飛躍的に向上したと感じました。また,話を端的にわかりやすくということを意識して話すことができるようになりました。(2017年度2年生ゼミ・Kさん)
- 京ゼミでは発言必須ということから,ゼミ内での議論が活発に行われ,あまり自分の意見を言うことができない私にとって弱点を克服することの出来る機会であると考えます。(2017年度2年生ゼミ・Tさん)
- 日々のゼミ活動や,合宿・合同ゼミでのプレゼンテーションを通して政治についての知識を深めるだけでなく,グループのメンバーと共に協力して発表する力や,苦手だった人前で話すことのできる力が身に付いてきたと感じます。(2017年度3年生ゼミ・Yさん)
- ゼミで話していくうちに私はあることに気づいた。「喋る」と「伝える」は全くの別モノだということである。京ゼミで,「伝える」ということはその物事に関して深く理解し,それを相手に理解してもらえるようわかりやすく説明するという非常に高度な行為だということを理解することができた。(2021年度2年生ゼミ・Yさん)
- 京ゼミの活動では,学生の主体性が重んじられるため,授業に対する意欲と責任性から課題や資料作りに妥協することなく,自ら深い学びを行うことができました。(2022年度2年生ゼミ・Wさん)
- 当初は自身の発言を京先生やゼミのメンバーに補足及び修正していただき何とか一回分の発言を成立させるということも少なくなかったのですが,毎授業行われるハイレベルな議論に食らいついていく内に最近では授業中に複数回発言ができることも増え,また,自分の考えたことを100%近く相手に伝えることも以前よりできるようになったのではないかと思っています。(2022年度3年生ゼミ・Eさん)
- ゼミに入ってから数か月は思うように発言することもできず交流などもあまりできませんでしたが,必ず発言しなければならないというゼミの方針のおかげでゼミに入る以前よりも積極性をもって自分の意見を他者に伝えることが出来るようになってきたと感じています。(2022年度3年生ゼミ・Oさん)
- NEW私は1,2,3年生と京ゼミに所属してきて,多くのことを学ぶことができました。大学生の基礎となる知識やテクニック,協調性と主体性,自分にはない考え方や視点等の学びなどです。ですが,これらは京ゼミでなくとも学び得ることができるものであると考えています。しかし,京ゼミでしか学べなかったことが一つあります。それは毎回のゼミで1回は必ず発言をしなければならないという掟のおかげで学び得ることができた「発言力」です。この「発言力」は現在,就職活動を行う中で,非常に役に立っています。具体的には,企業のインターンシップで行われるグループディスカッションや面接で役に立っています。京ゼミを経験する以前の私が現在,就職活動を行っていたら間違いなく,インターンシップで発言することができず,人の意見に同調することが精一杯だったと思います。しかし,京ゼミで「発言力」を鍛えられたことで,自分の意見を他者に伝えることができるようになりました。また,上述した「発言力」が養われたことで,人の発言の矛盾点を見つけることもできるようになったとともに,論理的な思考もできるようになり,自己成長も感じています。これらは京ゼミに所属していなければ,必ずと言っていい程,得られなかったものであると考えています。(2023年度3年生ゼミ・Nさん)
- NEW京ゼミでは鉄の掟として,一授業で一回は発言しなければいけないというルールがあり,最初自分は大丈夫かと心配でしたが発言に対して京先生が拾って話を広げてくれるので気兼ねなく自分の疑問に思ったことが聞けるので,発言することが苦ではなくなりました。社会に出たら嫌でも発言の機会は訪れると思うのでこのゼミでの経験はとても良い物であると思っています。(2023年度3年生ゼミ・Nさん)
担当者やゼミ内の雰囲気について。
- 先生は論点や事例を話す時に分かりやすく砕いたり,他の例を出したりして柔軟な対応をしています。(2012年度2年生ゼミ・Gさん)
- 私の取るに足らない発言でも,先生はうまく拾い上げ,話の筋へと近付けるので,私としてはとても有意義な発言をした気になれます。トーク力はさすが大阪人だと思います。(2012年度3年生ゼミ・Kさん)
- どんなに稚拙な発言をしても,きちんと聞いてくださる京先生の態度も,「発言しよう」という気持ちにつながりました。(2013年度2年生ゼミ・Mさん)
- 京先生の作るゼミの雰囲気は話しやすく,時には笑いもあり,すごく楽しかったです。また,楽しい雰囲気の中でも集中するときにはそのテーマにしっかり集中して考え発言し,メリハリのある授業で飽きることなく取り組めました。(2013年度1年生ゼミ・Oさん)
- このゼミの最大の特徴とも言えるのは,先生と学生達の距離が近いことです。(2014年度1年生ゼミ・Iさん)
- 自分が間違っていることを発言しても答えを教えるのではなく違う事例で例えて分かりやすくしてもらえるのがいいと思いました。(2014年度1年生ゼミ・Hさん)
- 失敗しても怒らず優しく指摘してくれたり,難しくて理解しづらいことをかみくだいて説明してくださったり,いつも京先生には感謝しています。(2014年度3年生ゼミ・Oさん)
- 発言に至らない所があった場合,先生がフォローを入れてくれるので,安心して発言することができます。(2014年度3年生ゼミ・Sさん)
- 私たちがあることについて意見を言うとき,先生は必ず「うん,うん」と頷いてくれるので,安心できます。私のちぐはぐで分かりにくい意見にも頷いて,補完していただけたので,とてもやりやすかったです。(2015年度1年生ゼミ・Hさん)
- 京先生のおっしゃっている通りにゼミは失敗してもいい場であるので,時には笑われたりすることもありますが,色々なことにチャレンジしていきたいと思っています。(2015年度2年生ゼミ・Hさん)
- 京先生のゼミでは,オンとオフの切り替えがはっきりしていてすごくよかったです。ゼミの活動が始まる前やゼミ以外の時にはメンバー同士非常に仲良く話しているのですが,ゼミが始まると,その日の議題に対して1人1人が発言し,議論を深めていけるので,ゼミの雰囲気も自分に合っていると感じました。(2015年度2年生ゼミ・Mさん)
- 京先生のゼミは少人数のゼミという緊張感がありながらも,京先生が話してくれる話によってあまり重い雰囲気になりません。そのような雰囲気で行われるゼミは,難しいと感じる内容であっても楽しく議論することができます。(2015年度2年生ゼミ・Mさん)
- 発言の中で深く聞かれたくないと思っているところは,ほぼ必ず京先生がツッコミを入れてくれるため,ツッコまれない発言をしようと私の言いたいことがおかしくないかを見直そうとするようになりました。(2015年度2年生ゼミ・Mさん)
- 「京ゼミは変わった学生が多い」という声をよく耳にします。実際,一風変わった学生が多くいます〔註:よい意味で,です〕。なぜこのような変わった学生が集まるのでしょうか。それは,京先生がそれらを許容できるほど大きい器の持ち主だからだと考えます。(2015年度3年生ゼミ・Sさん)
- 私が1年次に先生に抱いていたイメージが払拭され,意外とお茶目でゼミを和ませてくれる先生に好感を持ちました。(2017年度2年生ゼミ・Nさん)
- 政治学原論の授業と違い,京先生はとてもフレンドリーなので,私たちも反応しやすいです。(2017年度2年生ゼミ・Mさん)
- 京先生はゼミ生がわかってないなと思ったら,白板を使ってしっかり授業をしてくれるので,理解度がさらに深まりました。(2017年度2年生ゼミ・Mさん)
- ゼミで今現在行なっている教育系ゲームの作成は,ゼミ活動としては珍しいものだと思います。加えて一見,遊びのように見える活動でもその分野に関して多くの知識とより深い理解が必要になるため難しくもなりますが,理解を示し,活動をしたいゼミ生の意志を汲んで先生ができるサポートをして活動を実現させてくれる点で非常に良い先生に出会うことができたと思いました。(2022年度2年生ゼミ・Wさん)
- 京先生は普段の授業の時とはちょっと違って,楽しそうでユーモア2倍です。(2022年度3年生ゼミ・Iさん)
- NEW〔京ゼミを志望した理由は〕京先生が教育者として文句のない人だからです。1人にだけでなく全員に対してアドバイスをしたり,褒める時は褒める,どこを直した方がいいかをちゃんと教えてくれるのはとても助かります。さらになにか説明する時も根拠があり,例え話を出してくれるため,理解がしやすいです。(2023年度1年生ゼミ・Sさん)
- NEW2年間京ゼミに所属し活動を行う中で,レポートや発表資料の改善点や上手く言語化できなかった部分を客観的に指摘していただくことが多くありましたが,必ず具体的かつ現実的な改善策をあわせて提示してくださり,とても活かしやすかったと感じています。また普段指摘していただくことが多いからこそ改善することができた点について評価していただけることが努力するモチベーションとなっており,自分に合っているのではないかと感じました。(2023年度2年生ゼミ・Yさん)
- NEW京先生の質問に対しての答えがとても分かりやすく,勉強になっています。(2023年度3年生ゼミ・Aさん)
最後におまけで,ゼミを続けていくことについての熱意のアピール。
- 〔2年ゼミの選択時には〕確実にゼミに入りたかったため〔志望者が相対的に少ない京ゼミに〕戦略的投票をさせて頂きました。しかし今回のゼミ選択では戦略的投票は致しません。なぜなら去年とは違いこのゼミにしか入りたくないからです。(2014年度2年生ゼミ・Sさん)
- 学びたい分野より多くのイベント(合宿,コンパ)を重視して選ぶ人もいるかもしれませんが,どうせなら,何かひとつくらいは自分が誇れるものを得て大学を卒業したいと思い,私は政治学について深く学んでいくという方法を選ぶと決意しました。国内FA権を行使せず,生涯阪神宣言をした能見投手のように,自分自身が一番学びたいと思った京ゼミで大学生活を終えたいと思っています。(2014年度2年生ゼミ・Sさん)
- 僕は賢くないですが他の人が発言しやすい雰囲気を作ってゼミを活発にさせることができるため,僕にとってもゼミにとっても他の人にとってもメリットがあると思うので,僕をこのゼミに所属させたほうがよいと思います。(2015年度2年生ゼミ・Iさん)
ゼミで行った特別な活動内容についてはゼミ活動のページに随時更新しています。また,中京大学法学部公式サイトにはゼミ紹介ページがあり,京ゼミだけでなく他の先生のゼミについて,内容の説明や実際に受講した学生の声が詳しく紹介されています。そちらもぜひ参照してください。
他の政治学系科目
中京大学法学部では,以上にあげた私の授業のほかにも,「政治史」や「国際関係論」,「政治思想史」などの政治学系科目が開講されていますし,総合政策学部の科目や全学共通科目としての政治学を受講することもできます。政治学を専攻したいというあなたも,法律を専攻したいけど政治についても勉強してみたいというあなたも,中京大学法学部でぜひ一緒に勉強しましょう。中京大学法学部生で上記のことに関心をもった人は,ぜひ京ゼミに入ってください。
なお,私の研究テーマ対象は著作権法に関する政治過程や厳罰化立法の政治過程ですが(Researchのページ参照),私のゼミに入ったからといってそれに直接関係することをするわけではありません(これも勘違いしがちかもしれません)。広く政治に関係するものという括り以外には特に制約はなく,それぞれの学生が関心をもったテーマにしたがって取り組む課題を決めていきます。
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