1．人間関係について。

　一般的にいって、次のことに気づきました（僕の友達だからかもしれませんが、

他の人々もそのことに気づきました）。親しいと思っていた人々（友人）が戦争になるとそんなに親しい訳ではないことがわかりました。というのも、（僕の場合も含めて）お互いに助け合ったのは全く見ず知らずの人々だったからです。あるいは、普段なんのいいことも期待していなかった人々なんですね。一言も言わず海外に避難して、そこに落ち着いてから当然のことであるかのようにそのことを告げてくる親戚には驚かされました。オンラインでも、オフラインでもそのことについて他の人と話してみると、それがよくあることだとわかりました。

　家族関係に関して言えば、僕は問題がありません。海外に避難し、その後一定の時間経過ののちに新たな人生の伴侶を見つけたという女性について、しばしば聞きます。つい最近もアイルランド人の港湾労働者と話していて、多くのウクライナ人女性がアイルランドで現地の人と関係を築いた、と彼は語ったのでした。僕の妻がとても忠実なことがわかりました。いくら頑張っても、彼女にも、義理の母にも海外に行ってもらうことはできませんでした。家族内では口喧嘩や悪口がなく、逆に互いの距離ははるかに縮まりました。この質問の答えになっていればと思います。

2．日常生活の諸問題について

僕はオデッサ市に住んでいます。僕たちの町には（いくつかの大きい爆発を除いて）

戦いはありませんでした。日常生活において大問題に直面することはありませんでした。外出禁止時間には慣れました（ちなみに、国外に行ってから自由な外出に慣れるのは難しかったです）。本格的な停電が始まる前に出国しました。このことついて僕たちには特に問題がありませんでした。

3．まぁ…ノーコメントです；）

4．助けようとするのは、主に動物です。戦前、年に6回動物シェルターに大量に餌や掛け布団などを持って行っていました。戦争中、収入が急減しました。どれだけ減ったか？全くなくなったと言ってもいいかもしれません。僕は海員ですが、お分かりの通り、仕事ができなくなりました（ちなみに、それは問３に関係します）（訳注–戦争が始まるとすぐ、ウクライナでは60歳未満の男性に対する出国禁止法が承認された）。厳しい節約をせざるをえません。ですが、かわいそうな動物を養うくせは消えてはいません。シェルターには２回しか行きませんでしたが、よく言うように、我々でなければ、誰が彼らを助けるだろうってやつです（もちろん、僕の家族だけではなく、一般に人間という意味です）。野良猫が僕たちの足音を知るようになりました。だって、おなかを空かせた動物を何もせずに通りすぎるのは無理でしょう。なぜ動物を選んだか？彼らは自力で自身を助ける方法がありませんし、平和な時でもそんなに注目をもらっていたわけではありません（一方、本当のことを言うと、優しい人々、ボランティアはたくさんいますが、国家は何もしてくれません）。ましてや戦争時となると、ますますひどい状況です。

　人に対してはどうか。実は、あまり手助けしていません。数回、飲み水を集めて、ニコラエフ市の市民に送るために、カナトナヤ通りに車で持っていきました。ですが、前にも言った通り、オデッサはそんなに強い被害がなく、ひどく不幸な人には会っていません。