1）  　人々は本当の意味で団結しました。より寛容で、親切で、思いやりのある人々になりました。いつ町に侵入されるかわからない状況でも離れなかった人々は、特に素晴らしいです（理由はさまざまですが、決定は一つです。残って、残った人々とともに耐え抜くこと）。戦争の最初の1週間、あなた方は隣人たちと共に、管理会社に清掃するよう説得できなかった地下室を、ピカピカになるまで掃除し、自分の居場所の整頓に個人的な時間の少しを当てたのです（笑）。

残された人々のために1週間分の水を集め、幼児やお婆さんたちのための場所、犬猫の場所を個別に整備し、そうしたありとあらゆる細かいことを行なったのです。砂の入った袋と腰掛けをいくつか持ち込みました。些細な怒りは重要なことではなくなり、残された人々のことについて気を配るようになりました。それはとても喜ばしいことでした。悲しませられたのはただ戦争だけでした。なんのためにこんなことが？どういうことだ？やつらは馬鹿か？やつらに何が必要なんだ？私たちはやつらとは一緒に生活しない、本当にやつらはわからないのか？こういった問いかけに対し答えはありません。

　親ロシア派と、どんな政権のもとでも生き抜く方法についての彼らの考え方には悲しませられました。とはいえ私は周囲の人々の表情を見てすぐに黙り込みました。お金のために裏切った市長、おなじく裏切り者の市長の息子、彼らの共犯者には悲しませられました。さらに裏切り者は市庁舎ばかりにいるわけではないことに悲しませられます。

2）  日常的な諸問題は生じていません、正確には、戦争を認識したのちは生じていません、それ以外は問題には当たりませんから（笑）。ハリコフから電話が来ました––––「薬がない」と。それで購入し、発送しました。「町にパンがないんです」というと、車寄せのところでパン焼き店で働いている隣人が呼びかけてくれました––––「誰がどれくらい必要ですか、私が持ってきます」。キエフで爆撃がありました。すると、知り合いが自分の家に、顔見知りの子供たちをみんな連れて行ってくれました。本当のところ、日常的な問題も電気、水、ガスがあれば、問題にはなりません。思考はとても素早く切り替えられましたから。

3）  今や、心配について現実的です。

　生活し、見ていると、普通の一般市民がどのように生活し諸問題を解決しているのかわかります。大統領が「ズボンから飛び上がる」くらい一生懸命努力して世界の注目を惹きつけようとしていることはわかりますし、薬局には糖尿病や高血圧のための薬はあり、給料や年金は支払われており、各人がそれぞれ状況の把握に努め問題を解決しようとしています。そしてここでも、野党の「綱領　生命のために」の支部が人道支援物資を盗み、卸売業者の蓄えを増やし、市の予算が平和時と同様に横領される一方、町の要塞化が領土防衛隊のイニシアチブで進められ、いわゆる「企業家–ギャング」（笑）がお金を出し合い、「チェコの針鼠」（という対戦車障害物––––訳者注）が市中に作られ（町への入り口のうち危なそうな4つの方向で）、広告板に「ロシアの軍艦が…」という標語が貼り付けられたり、市長の息子に違法行為をさせなかったりします。そして大衆と上層部がこれほど戦争に抵抗しているのに、元共産党青年団の役人たちはただただすべてを盗み取ろうと計画し実行してばかりいる、ということは頭では想像すらできないくらいです！今や国家は割れ、いくつかの顔を持っているのです。

4）  出国しなかった人々はとても変わった、ということはもう一度繰り返しておきます（笑）。例えば、私は髪の毛を染めずにその分ウクライナ軍への送金を勝つまで行います。マニキュアは勝つまでは決してしません。フィットネスクラブは喜んで（笑）辞めてしまいました、勝つまでは。朝のコーヒーも、花束の購入も、新しい物（必要不可欠な物でない、流行品）の購入も…。それは各々の個人的な毎月の出資金なのです（ひょっとしたら私にだけおバカな女友達たちがいるだけかもしれませんが、そんなことはおそらくないでしょう、寄付金がどれほど集められているかを考えればね（笑））。

　私たちの、約120平方キロメートルの町には、ヘルソン、ザポロージエ、ニーコポリからの避難民がたくさんおり、ハリコフ出身者（数は少ないが）や、すべてを奪われ肉親も失った村の住民もたくさんいました。私たちは戸建て住宅やアパートを無料で、光熱費のみ支払う条件で貸しています。寮の部屋は無料で提供されています。人々は避難民が来たと知ると、物資、食器類、おもちゃ、保存食を持ってきてくれ、仕事を提供してくれます。みんな彼らの状況は全てわかっていますから。みんな協力して行います。馬鹿な連中はいますが、そういった連中は黙っています。

　言語に関する口論はフェイスブックでのみ行われています（笑）。ひょっとしたら感情的に答えてしまったかもしれません、すみません。今後も生きていきます。私たちに勝利を。